かれーらいすさんが主催する山形を拠点に活動する音楽レーベルDDNDZ RECORD=どだなだずれこーどのロゴをデザインした。 DDNDZは「どだなだず」と読み、山形弁で「どういうことだ?」あるいは「勘弁してくれよ」みたいなニュアンスがある。

 提案でもらっていた「筆でおどろおどろしい」感じを「シンプルかつボールド」なイメージに落とし込んだ。当初はロゴタイプのみという話だったが、自分の提案で統一感のあるタッチのロゴマークも採用してもらった。私は基本的に「語らないロゴ」が好きなのだが、今回はかれーさんからの提案、そして彼自身の「実行力」や「アングラ感」を自分なりのバランスで「語る」ということをした。あまり和風になりすぎないように「筆」感をおさえつつ、力強さを出してロゴらしさを高める。スクリプトロゴで「語った」分、RECORD部はおさまり易い字間やフォントなどでベーシックにまとめた。それぞれロゴマークだけ、タイポグラフィだけでも成立する様に作ってある。

 ロゴマーク部分は「ど」と「ド」のキャラクター化をしたもの。タイポグラフィグラフィと共通したタッチでアイコニックなレーベル・イメージを作り出すのが目的。タッチが汚いので、アイコンのフォルム自体は簡素で綺麗におさめる。そういうバランス。

 今回のロゴデザインはWebなどで「大きく使う」ことあるし、盤面などで「小さく使う」こともあるので、どちらでも成立する様に要素を配置するのに気を遣う。いきおいのある「汚し」要素はあまり削らずに、かつ小さくても認識しやすいフォルム、表示・印刷サイズが小さくなっても可視性が下がらないフォントと字間など。今の自分が作る「いい感じのバランス感」が出せたと思う。「アングラ」と「メジャー」の狭間でゆれる。

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